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6.7 ノイズによる学習特性の考察

6.5節、6.6節の実験より、 各学習法とも入力パターンにランダムなノイズが入った場合、 ノイズの数がある許容値以上になると急激に学習成功数が減少する 事がわかる。また、学習させようとするパターン数が多いほど 許容ノイズ数は少なくなる。つまりノイズ耐性が低下する。 そのため入力にノイズが多い場合、学習させるパターン数を減らした方が より多くのパターンを学習できることもあり得る。 学習回数が多ければノイズの影響を減らす事ができるので、 総学習回数を増やすことでノイズ耐性を改善する事が可能であると思われる。 学習法1や学習法4は、ノイズの数が許容値を超えない限り 学習にはあまり影響を及ぼさないが、許容ノイズ数は学習法4の方が若干多い。 学習法2と学習法3はわずかなノイズでも学習成功数の減少が見られ、 特に学習パターン数が多くなるとノイズ耐性はほとんど無くなることから、 ノイズ耐性を得るためにはさらに学習回数を増やす必要があるといえる。



Deguchi Toshinori
Mon Feb 19 13:32:26 JST 2001