素子数を200にすると、学習パターン数が300以上になったところで学習能力が一気に落ちた。 しかし、素子数が増えても結合荷重が負の一定値に収束できるなら、完全学習はできるようになるはずである。 原因は、今回設定したパラメータが素子数が200の場合に適していなかったこと、学習回数が少なかったことなどが可能性として考えられる。 また、学習パターン数が300以上の所で、時々学習成功パターン数が増えている所がある。 この現象は、この後に示す実験2の結果(1:1以外の比率で検証した実験)には見られないため、これは1:1の比率が関係した特有の現象だと思われる。 従って素子数が200の場合、完全学習はできなくても、1:1の比率の影響を受けていると考えられる。
素子数が100の場合の結果も加えて考察すると、 今回設定したパラメータと学習回数では、1:1の比率の性質の学習が完了するのは素子数が50と100のときで、 素子数が200まで増えると性質の学習は完了しないことが分かった。 素子数が100でも、途中で少しだけ学習能力が落ちるところがある。 従って、素子数が増えると適するパラメータが異なってくることと、学習回数が多く必要になることが考えられる。