この実験では、4.2項で述べた改良方法を予測アルゴリズムに組み合わせることによって、予測精度にどれだけの変化があるかどうかを調べた。
使用する予測プログラムと各改善点の対応表を表5.1に示す。プログラムAは4.2項で述べた改良を施していないもので、プログラムFは全ての改良を施したものである。
また、今回の実験では滋賀県彦根(彦根地方気象台)の1988年から2008年までの21年間の気象観測データを入力として1988年1月1日から数えて5600日目から7600日目までの気象の予測結果と実際の観測データとの気温の予測誤差や降水の有無の適中率をそれぞれ出力し比較した。
プログラム番号 | 降水量の
対数化 |
距離関係を
評価する日数 |
平均をとる
ニューロンの個数 |
ニューロン間の
距離の制限 |
プログラムA | なし | 1日 | 1個 | なし |
プログラムB | なし | 5日 | 1個 | なし |
プログラムC | あり | 5日 | 1個 | なし |
プログラムD | なし | 5日 | 100個 | なし |
プログラムE | あり | 5日 | 100個 | なし |
プログラムF | あり | 5日 | 100個 | あり |