next up previous contents
Next: 4.2 逐次学習法 Up: 第4章 学習 Previous: 第4章 学習

4.1 ニューロンの学習

  学習とはニューロン間のシナプス結合の変化であり、学習するということは、 次にそのパターンが入力された時にはすばやく想起するように、 ニューロン間のシナプス結合を変化させることである。

本研究ではニューロンの内部状態だけで学習を進めるか判断する 逐次学習法を用いてパターンを学習する。逐次学習法ではHebbの原理を元にした。 Hebbの考え方は教師なしでいかに学習が進むかという 難しい問題に答えるものである。Hebbの学習則は、 学習というのは二つのニューロンと一個のシナプスだけの純粋な局所的な現象であり、 ニューロン同士は相関的な関係を持っている。 シナプス結合で結ばれたニューロンが二つある時、 互いのニューロンが共に興奮しているときには、 シナプス結合を強くする学習方法である。逐次学習法はHebbの理論を応用し、 互いのニューロンが同じ状態(共に興奮、静止状態)のときには シナプス結合を強くし、違う状態(一方が興奮、もう一方が静止状態)のときには シナプス結合を弱くする学習方法であり、 2.3節で述べた協調 tex2html_wrap_inline1249 競合作用を利用したものである。



Deguchi Toshinori
Mon Feb 19 18:58:08 JST 2001