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5.2.2 反転パターンの検出

学習パターンを見ると、 全てのパターンについて上部の両すみが白くなっていることがわかる。 このことから、 反転パターンを検出する簡単な方法として、 出力パターンの上部の両すみの特徴を抽出し、 黒か白のどちらが多いかを数えてみることであると考えられる。 黒が多い場合は、 そのパターンは反転パターンであり、 ゆえに、 反転パターンを検出したことになる。

次に、 反転パターンが検出された時は、 特徴の比較結果に関わらず、 シナプス前抑制を行なうようにする。 そうすれば、 ネットワークのカオスは強まり、 非周期的な動的想起を続け、 反転パターンでは収束せずに検索を続けるようになる。 これを実現するために、 本研究では、 反転パターンを検出した時には、 シナプス抑制信号zを強制的に1にする方法をとった。

以上より、 反転パターンが検出された時は、 ネットワークは収束しないようになり、 検索を続けるようになる。



Deguchi Toshinori
Thu Jul 13 09:01:14 JST 2000