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2.2 ニューロンのモデル化

 

生物学的に見たニューロンの基本的な性質を モデル化したものを図2.2 に示す。[5] ニューロンには、他のニューロンの出力からなる入力の組Xが与えられる。 各入力には、生体ニューロンのシナプス強度に相当する重みwが掛けられている。 そして、全ての重み付き入力が総和され、 しきい値 tex2html_wrap_inline1019 を越えると興奮し、越えなければ興奮しない。[3]

式(2.1)は、他のニューロンからの出力に重みを掛けたその総和を示しており、 そこからしきい値 tex2html_wrap_inline1019 を引いたものがuであることを意味している。 このuを膜電位、もしくは内部ポテンシャルと呼ぶ。 式(2.2)では、関数による出力が決定されることを示している。

   eqnarray33

式(2.2)で、 f()という関数は、 細胞の出力関数と呼ばれる関数で、 一般のニューラルネットワークでは、 図2.3 や式(2.3)のような単位ステップ関数である。

  equation41

   figure47
図 2.2: ニューロンのモデル

   figure54
図 2.3: 単位ステップ関数



Deguchi Toshinori
Thu Jul 13 09:01:14 JST 2000