next up previous contents
Next: 参考文献 Up: 無題 Previous: まとめ

結論

本研究では教育用マルチメディアコンテンツのユーザビリティに関する基礎的 研究として、まず、ユーザビリティとは具体的に何かというところから研究を始め Macromedia Flashを用いてコンテンツを作成し本科生の二十人にアンケート調 査を行ない考察した。

アンケートの結果は、ほぼ予想どおりであった。自分実現したい結果を 短時間かつ簡単に得られるものがやはりユーザビリティが高いということである。 また、今回のアンケート結果をフィードバックすることで評価は上がるであろう。 しかし前章でも述べたようにアンケートの対象がコンピューターを 使いなれてている人達であり、これが違っていたら、 評価は大きく違っていたはずである。

ある人達にとっては一番使いやすいものが、別の人達にとっては まったく使いにくいもの というのは当然のことであり、つまりユーザビリティの高さとは人 それぞれだからである。よって再度同じコンテンツでコンピューターに慣れていない 人達にアンケートをとる意味はあまりないかも知れない。

今回の場合はコンピューターに慣れている人用、 慣れていない人用の両方の操作方法をつけるという解決策が考えられる。 難しいことではないし、操作方法が二つあるからといって特に混乱はなさそうだ。 しかしそれでは本当の意味でユーザビリティが高くなったとは言えない。 なぜなら、実際の製品ではコストやスペースの制約などがあるからである。 また、間をとり両者の不満を減らすことも意味はない。慣れていない人も すぐに慣れるように設計することが大切だからである。

よってユーザビリティの考え方の一つである、学習のしやすさ という点においてどういったインターフェイスがよいのがというのを今後調査する 必要がある。

謝辞

最後に本研究を進めるにあたり、最後まで多大な御指導を賜わりました出口利憲先生に 深く感謝するとともに、同研究室専攻科生の酒井哲平氏、今村豊治氏、共に学んだ 本科加藤寛氏、田口裕章氏、古田彰吾氏、石原直幸氏に厚くお礼を申し上げます。

忙しい時期かかわらずアンケートに協力していただいた本科生の皆様にも 深く感謝致します。



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月24日 水曜日 15時55分02秒 JST