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(b) 内積平均の範囲をさらに限定した場合

 

ここではさらに,図 7.11 で 内積平均が直交数 0, 1 の両方とも 成功率が 0.9 以上である 5.33 から 9.33 までの間の値を使って調査する。 また,この条件が成り立つ直交数 2(それ以外は成り立たない)の パターンについても同様に行う。

そこで,1 パターンの相関内積の平均値が tex2html_wrap_inline2313 であるパターンを, 直交数 0, 1, 2 について,それぞれ tex2html_wrap_inline2677 ずつ作成し 調査を行なった。

この結果は,図 7.13, 7.14 のようになる。 この結果,この条件のパターンであれば,平均で 90 % 以上成功することがわかる。 つまり,直交を含んでいても,内積平均がこの範囲内であれば成功率が高いと いうことになる。 したがって,「直交しているパターンは成功率が悪い」というより, 「内積平均が小さいパターンは成功率が悪い」といったほうがいいことがわかる。

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図 7.13: 内積平均と想起成功率の関係(内積平均 tex2html_wrap_inline2313

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図 7.14: 内積平均と想起時間の関係(内積平均 tex2html_wrap_inline2313



Deguchi Toshinori
1996年09月05日 (木) 11時50分24秒 JST