Next: 謝辞
Up: 無題
Previous: 8.4 改良結果
相関内積と想起度の関係を調べた結果,内積値によって想起に成功しやすい
パターンの条件を求めることができた。また,シナプス前抑制の制御部分を変更し,
出力パターンの変化の周期性を取り除くことにより,
直交したパターンが多い場合でも,成功率を高め,短時間で想起することができる。
しかし,内積値の大きいパターンに対しては,解決できていない。
また,成功する条件のパターンであっても,想起までに長時間かかるものがあるが,
この原因と解決方法がわかっていない。
これらの問題点を解決する可能性がある方法としては,次のようなものがあげられる。
- 内積値の大きなパターンを成功させる方法
- サーチアクセスそのものを変更する方法(学習方法,カオスニューロンの
パラメータ,しきい関数などの変更)
- 成功するパターンで代用する方法(成功するパターンでサーチアクセスを
行ない,その出力パターンを内積値の大きなパターンに置き換える)
- 想起時間の短縮方法
- 原因を調べシナプス前抑制の制御部分をさらに改良する方法
- 初期状態を変更する方法(短時間で想起できない場合は,
途中でカオスニューロンの初期値を変更する)
Deguchi Toshinori
1996年09月05日 (木) 11時50分24秒 JST