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8.4 改良結果

 

シナプス前抑制の制御部分を,前節で述べた点を考慮し,以下のように行なう。

以上の点を改良したサーチアクセスを用いて,直交数 tex2html_wrap_inline2717 のパターン (ただし内積値 12 以下,全内積の平均 12 未満)をそれぞれ tex2html_wrap_inline2719 作成し 検索を行なった。

   figure990
図 8.3: 改良した場合の直交数と想起時間の関係

その結果,時間 3000 以内で,すべてのパターンの想起に成功している。 また,直交数と想起時間の関係は,図 8.3 のようになる。 この図から,直交数が少ないほど,想起時間が短い傾向があることがわかる。

この方法の問題点は,短時間で想起できるときは時間が一けたであるが, 時間のかかる時は,三,四けたにもなるような,極端なパターンがある ということである。 これは,内積値からでは詳しい原因がわからないが, 何らかの原因で他のパターンとの障壁(ポテンシャル)が高いものと考えられる。



Deguchi Toshinori
1996年09月05日 (木) 11時50分24秒 JST