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3.3 ニューロンの出力

 

式 (3.1) の関数 f(u) は, 細胞の出力関数と呼ばれる関数で, 一般に単調非減少関数である。

入力 tex2html_wrap_inline2349 ,出力 y のとり得る値としては, 2 値のみを許すモデルや実数値を許すモデルがある。 2 値モデルの場合,関数 f(u) は, 式 (3.2) ,図 3.3 で定義される階段関数となる。

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   figure154
図 3.3: 階段関数

このように,出力として 0,1 の 2 値をとるようなモデルを, 入力の総和がしきい値を越えた時のみ 1 を出力することから, 線形しきい値素子モデルという。 また,この階段関数には,出力の 0 を -1 におきかえ, 対称性を利用したものもある。

   figure161
図 3.4: シグモイド関数

連続モデルの場合の f(u) の形はいろいろなものが考えられるが, よく使われるのにシグモイド( s 字形)関数と呼ばれるものがある。 シグモイド関数として有名なものは,式 (3.3), 図 3.4 である。

  equation170



Deguchi Toshinori
1996年09月05日 (木) 11時50分24秒 JST