ニューロン

ニューロンとは情報処理を行う神経細胞のことである。 ニューロンは外部から一定以上の電気信号を受け取ることで興奮し, 自らも電気信号を他のニューロンへと出力する。これらのニューロンが相互に結合し, ネットワークを形成することで動物の脳は情報を処理している。[7] また, 一度興奮した細胞は, その後絶対不応期と呼ばれる一定の期間は興奮しにくくなり, その後も相対不応期と呼ばれる期間は閾値が高くなるため興奮しにくくなる。

ニューロンには細胞体(cell body), 軸索(axon), 樹状突起(dendrite), シナプス(synapse)と呼ばれる部位がある。 細胞体は細胞核を含むニューロンの中核で, ニューロンに必要な物質を供給する。 軸索は細胞体から伸びた突起で, 他のニューロンの樹状突起へと繋がり, 電気信号を送り出す。 樹状突起は細胞体の表面にある複数の突起で, 接続した他のニューロンの軸索から発せられた電気信号を受け取る。 シナプスは, 軸索と樹状突起の接合面に存在する部位である。

シナプスは興奮性と抑制性の2種類に分けられ, 興奮性のシナプスで接続されたニューロンは片方が興奮するともう一方も興奮しやすくなる。 逆に, 抑制性のシナプスで接続されたニューロンは, 一方が興奮するともう一方のニューロンが興奮しにくくなる。 前者を強調作用, 後者を競合作用と呼ぶ。

図 2.1: Neuron
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Deguchi Lab. 2017年3月6日