next up previous contents
Next: 値入力による動的想起状態の改善についての実験 Up: 学習と想起 Previous: 想起とは

動的想起状態

図 4.1 に示す4個のパターンを、 ニューラルネットワークに相関学習で記憶させ、ネットワークを動作させていくと、 不応性のためにネットワークの状態は平衡点にとどまることなく、 非周期的に様々なパターンをランダムな順で想起していく。 この動的想起状態を実現した例を図 4.2 に示す。

パラメータを調整して与えることにより、動的想起状態を実現させている。 パラメーター各値は図中の左上に示す。またtはネットワークの動作回数(時間) を表し、初期パターンはランダムなパターンを用いている。

図 4.2 の動的想起状態では、t=8では、バツを想起し、 t=10では、波に近いパターンを想起し、t=46では、再びバツを、 t=56では、星にかなり近いパターンを、t=94では、三角を想起している。

この動的想起状態は相関学習法によって実現されているものだが、 本研究では逐次学習法により実現させ、その改善を目指す。

   figure246
図 4.1: 学習させた4個のパターン

   figure254
図 4.2: 動的想起状態



Toshinori DEGUCHI
2005年 4月 1日 金曜日 16時36分09秒 JST