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缶サット甲子園2020全国大会に出場しました!
2020-11-27

缶サット甲子園2020全国大会土岐賞受賞‼

サンプルイメージ

 2019年度に引き続いて2020年度も岐阜地方大会で優勝することができ、オンライン開催となった全国大会に出場しました。 新型コロナウイルスによって学校でのクラブ活動が出来ない状態が続く中、チームメンバーがそれぞれの自宅で作業しつつ、テレビ会議も利用しながら、チーム一丸となって機体の作成、プレゼンの準備をしてきました。
 今記事では、1年をかけて我々が作成した缶サットの開発記録を紹介します。
※大会の、打ち上げ試験及び事前・事後プレゼンの様子は大会特設サイトからご覧いただけます。

ミッション

ミッションの考案

プレゼン表紙

 今回の我々のミッションは、月の極域クレータ内を探査し、探査した場所が施設の建設場所に適しているか提案するというミッションです。
 現在、Artemis計画という月面有人探査を行うための計画が進められています。 そこでSERAは、月面基地及び実験施設や月面望遠鏡などの建設場所に、極域クレータが利用されるのではと考えました。
 「なぜ極域クレータなの?」と思う方も多いと思いますが、そこには永久影や永久日照地域に近い場所などの、特殊な環境が多く存在しています。 さらに、ヘリウム3や水資源を始めとする、貴重な資源も眠っているため、非常に世界から注目されているのです。
 しかし、クレータは深く、傾斜を下らなければならないため、探査機が簡単に降りられる場所ではありません。 そこで、安価で量産でき、失敗した時のリスクも少ない缶サットを利用することで、 極域クレータ内の基地建設場所を安全に事前調査をしようという結論に至ったのです。
 ミッション名は、SERA Rabbits Recognize Resources (SERA兎が資源を認識するミッション) も頭文字を取って、[SR3]です。

機体の考案

缶サット

 前年度の大会で開発した機体[Hedgehog]を基礎に、月ミッション用にアップグレードしたモデルです。 中心部分のフレームなどはそのままに、タイヤを大きく変更し、安定した走行が行えるように工夫しています。 最終的には、バランスの問題で振り子のようにかったんかったんと動くのですが、逆にかわいらしい動きとなりました。
 また、今回作成した缶サットは、[SERAbbit]と呼んでいます。 タイヤのバネで「跳ねる」ことから、兎を連想したため、このような名前となりました。 また、クレータ内に月兎が潜んでいるかもしれないという願いも込められています。

大会の結果

大会当日

 全国大会では、全ての参加校が大会の会場に足を運ぶことが出来なかったため、マニュアルを作成し、缶サットの操作を運営様に完全に任せる方法で缶サットの試験を行いました。
 結果は、パラシュートが打ち上げる直前に展開してしまったせいで、パラシュートなしで自由落下してしまい、ミッションとしては失敗してしまいました。 しかし、機体やデータを調べに調べて当日の状況を推測し、発表できるまでにプレゼンを仕上げることが出来ました。 当日の状況推測は見事的中し、我々の分析力を発揮することが出来ました。
 その時の事後プレゼンは、大会特設サイトからご覧ください。

大会の結果

 さて、1年の歳月をかけて作成してきた我々の缶サットの結果は...
 去年と同じく土岐賞(3位)でした!顔を合わせて機体を作成できないながらも、チームで協力して作成してきたものが実を結んだ結果となりました。
 この結果で満足せず、更なる改善を重ねて進んでいきます!これからも、熱い声援をよろしくお願いします。

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