OFロボット・DFロボットの紹介



今回の競技では、OFロボットは2足歩行という指定がありましたが、DFロボットにはありませんでした。
OFロボットには、ボールを人から受け取る取り込み機構や人に向かって投げるための射出機構を備え、ロボットによってはDFロボットとぶつかり合うためのバンパーをつけています。
DFロボットには、タッチダウンを妨害したり、インターセプトしたりするための高さ5メートルまでの展開機構を備えています。
いかに相手のDFロボットをかいくぐって素早くタッチダウンパスを決めるか、そしていかに相手のOFロボットによるパスを妨害してインターセプトを決めるかが競技の見どころです。

(写真をクリックすると拡大します)



〜OFロボット〜





DFロボットに打ち勝つ力強い歩行



OFロボットの足はリンク機構によってモーター1つで複雑な二足歩行の動きを実現しています。
重量制限が厳しかった今年の大会でもDFロボットに当たり負けのしない、頑丈な足になっています。
片足には回転円盤もついており、自由に旋回することができます。
重量制限内でDFロボットと直接ぶつかる広い範囲をカバーするバンパーをつけており、フィールドに出られるようになっています。





様々な方向へ向きを変える砲台



Vectorの砲台は縦方向と横方向に高い自由度をもっており、低い弾道の速い球から5メートルを超える高い弾道の球までを左右に打ち分けることができます。
キャッチゾーンから打つのはもちろん、フィールドに出てからも角度を調節することによってタッチダウンパスが成功する位置に打ち出すことができます。
足の回転円盤とあわせた左右の角度調節によってDFロボットを翻弄し、妨害をかいくぐって打ち出すことも出来ます。
補給機構は上のネットへボールを1球保持することができます。ネットで勢いを殺し送り出しレール部分にそろばんを使用し、砲身へきれいな角度で装填することができます。



〜DFロボット〜







2種類の機構による展開



DFロボットはタイヤによる走行で、高専ロボコン2007に出場した騎風の2号機に似た作りとなっています。
このロボットの大きな特徴は二種類の機構によって展開する別々のネットにあります。
高さ3メートルまで展開する緑のネットは、折りたたまれたばねを解放することによって勢いよく展開します。
ばねとネットによってボールの勢いを軽減させるため、インターセプトすることを得意としています。
高さ5メートルまで展開する白いネットは、圧縮空気を釣り竿に吹きこむことによってなめらかに展開します。
展開できる限界の5メートルまで伸びるため、高く打ち上げられたボールの軌道を変えるなどの妨害をすることができます。




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