2010年5月号


岐阜高専ロボット研究会で部内ロボコン大会がありました!



2010年3月5日にロボット研究会が部室にて1〜3年生を対象とした部内ミニロボコンを開催しました。
ロボット研究会では毎年技術向上のため、このようなミニロボコン(通称「ミニコン」)を行っています。
(右の図や写真をクリックすると拡大した画像が表示されます。)



今年のミニロボコンは右の図のようなフィールド上に置かれた自分チームの色の木のおぶじえ(青:15個・赤:15個・黒:3個)を相手の陣地に入れるというルールでした。
自分のチームのおぶじえが相手チームの陣地上にある場合3ポイント。自分のチームのおぶじえが中央エリアにある場合1ポイント。相手チームの陣地と中央エリアの境界線上にある場合2ポイント。
中央エリアにある黒いおぶじえは、相手チームの陣地または相手チームと中央エリアとの境界にある場合のみ得点とし、それぞれ5ポイント、3ポイントとなります。
ただし、おぶじえがロボットから離れていないと得点にはなりません。



1〜2年生の部員達はA,B,Cの3つのチームに分かれ、3年生からも1チーム参加し、大会が行われました。
岐阜高専ロボット研究会の皆のアイデアと技術を詰め込んだロボットをAチームから順番に紹介していきます。




Aチーム・・・オブジェを取りこんで打ち出すロボット


Aチームのロボットの最大の特徴はオブジェを取りこんで打ち出すことです。
オブジェをロボットの中央にとり付けられているベルトコンベアで挟むようにして発射台まで運んでいき、発射台で打ち出します。発射方法はモーターを回転させて、急停止をすることで、慣性の力を利用して打ち出します。また、ヘッドライトやテールライトを搭載するなど、今回のミニコンで最も装飾にこだわっていました。
試合でも、オブジェをスムーズに発射していました。


チームメンバーは「自分達の思い通りのロボットが出来て、装飾もこだわって作ることができてよかった。」とロボット製作の感想を述べてくれました。


Bチーム・・・妨害対策を徹底したロボット


Bチームのロボットの最大の特徴は高速かつ安定した走行です。
重心を出来る限り低くして今回のミニコンで最速の動きでした。また、コンベアや上下機構により、素早くオブジェの回収し妨害対策もしっかりと。最も多くの機構を搭載していました。
試合では、練習不足などの諸事情により機能を生かしきれなかったのが惜しかったです。


ロボット製作の感想をきくと、「本番で本来の動きを出せなかったのが悔しいところ。ロボコンでは、絶対に同じ失敗を出さないように努力したい。」とBチームのメンバーは答えてくれました。


Cチーム・・・オブジェを大量に持ち上げ、高い所から落とすロボット


Cチームのロボットの特徴はオブジェの大量取り込みと高機能性です。
形としては、壁を設置する妨害を意識してオブジェを大量に取り込み、高いところから落とすように出来ています。
高い機動性もあり、広い持ち上げ部分をわざと相手のオブジェに触れさせることでオブジェを無効化出来たり、その持ち上げ部分の上に相手のオブジェを乗せておいたりすることができ、臨機応変に戦うことのできるロボットとなっています。
試合では、安定した動きで次々と得点を重ねました。


チームメンバーは、「つけたい機能をすべてつけることはできなかったが、大会でしっかりと動くロボットができてよかった。」とロボットに対する想いを伝えてくれました。


3年生チーム・・・妨害専用ロボット


3年生チームのロボットの特徴は妨害に特化した形です。
蛇腹を用いて横方向に妨害壁を展開し、相手がオブジェを押し込めないようにするロボットです。
回路やモーターなどの必要最低限な部分以外はすべて木で出来ており、とても軽くしてあります。



結果は以下の通りとなりました。


「ミニコン大賞」Aチーム
「優勝」Cチーム
「準優勝」Aチーム
「アイデア賞」Bチーム
「技術賞」Cチーム
「デザイン賞」Aチーム
「加工賞」3年生チーム
「設計賞」Cチーム
「制御賞」Aチーム
「アイデア倒れ賞」Bチーム


ミニロボコンの結果としては、こだわりの装飾と確実な動作を行ったAチームがミニコン大賞を受賞。
圧倒的に得点を重ねたCチームが優勝を飾りました。試合直前にトラブルに見舞われたBチームには惜しい場面もありましたし、3年生チームも試合を盛り上げてくれました。
3分間という短い試合の中でいかにロボットを魅せる事が出来るか、いかに本番で万全の状態にすることが難しいか。この大会を通して色々な経験をしました。
この経験をしっかりとロボコンにいかせるように精一杯努力していきたいと思います。




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