next up previous contents
Next: 学習 Up: カオスとカオスニューラルネットワーク Previous: カオスニューロン

カオスニューラルネットワーク

カオスニューロンを構成要素とするニューラルネットワークを カオスニューラルネットワークと呼ぶ。 カオスニューロンの入力はネットワーク外部から受けとるものと、 フィードバック入力に分けモデル化される。 M 個の外部入力と N 個のニューロン間の 相互結合を持つカオスニューラルネットワークの i 番目のニューロンの振舞いは、

  equation163

で表される。[5]

ここで tex2html_wrap_inline1176 は時刻 t+1 における i 番目のニューロンの出力、 tex2html_wrap_inline1182j 番目の外部入力 tex2html_wrap_inline1186 からのi 番目のニューロンへ の結合係数、 tex2html_wrap_inline1190 は時刻 t における j 番目の外部入力の大きさ、 tex2html_wrap_inline1196j 番目のニューロンからi 番目のニューロンへの結合荷重、 関数 h は出力と次の刺激に対する不応性との関係を与える関数、 tex2html_wrap_inline1204 はそれぞれ外部入力、ニューロン間の相互結合、不応性の時間減衰定数である。 tex2html_wrap_inline1206i 番目のニューロンのしきい値である。

式(3.4)において、外部からの入力を表す項を tex2html_wrap_inline1210 、 ニューロン間の相互結合を表す項を tex2html_wrap_inline1212 、 ニューロン自身の不応性の項を tex2html_wrap_inline1214 で表し、hgを恒等関数とすれば 次のように簡略化できる。

  equation185

式(3.5)を用いると、 i 番目のニューロンの出力は次のように表される。

  equation210



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月17日 水曜日 10時27分17秒 JST