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実験モデル

本研究で用いたカオスニューラルネットワークのモデルは図 5.1 である。 このネットワークは相互結合型ネットワークであり、 tex2html_wrap_inline1254 は出力、 tex2html_wrap_inline1256 は外部入力である。

   figure243
図 5.1: カオスニューラルネットワークモデル

このネットワークにおけるi番目のニューロンの振舞いは 式 (5.1) で与えられる。

  equation251

また、カオスニューロンのパラメータは表5.1 とした。 tex2html_wrap_inline1168 はシグモイド関数の立ち上がりの鋭さ、 tex2html_wrap_inline1204 はそれぞれ外部入力、ニューロン間の相互結合、 不応性の時間減衰定数、 tex2html_wrap_inline1088 は不応性の係数、 tex2html_wrap_inline1206 はしきい値である。 また外部入力による各ニューロンへの結合定数vはすべて一定にして、 ニューロンごとに入力に対する重みのばらつきはないようにする。

 

 
tex2html_wrap_inline1168 = 0.015 tex2html_wrap_inline1272 = 2.0 tex2html_wrap_inline1274 = 0.95
tex2html_wrap_inline1276 tex2html_wrap_inline1278 tex2html_wrap_inline1280
tex2html_wrap_inline1282
表 5.1: カオスニューロンのパラメータ

ネットワークの入力には 1 と -1 を用いるため、 通常のシグモイド関数を使うことはできない。 そこで出力関数を式(5.2)とし、シグモイド関数の拡張をする。

  equation273

図 5.2にその特性を示す。

   figure280
図 5.2: 拡張したシグモイド関数



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月17日 水曜日 10時27分17秒 JST