本研究で用いたカオスニューラルネットワークのモデルは図 5.1 である。
このネットワークは相互結合型ネットワークであり、
は出力、
は外部入力である。
このネットワークにおけるi番目のニューロンの振舞いは 式 (5.1) で与えられる。
また、カオスニューロンのパラメータは表5.1 とした。
はシグモイド関数の立ち上がりの鋭さ、
はそれぞれ外部入力、ニューロン間の相互結合、
不応性の時間減衰定数、
は不応性の係数、
はしきい値である。
また外部入力による各ニューロンへの結合定数vはすべて一定にして、
ニューロンごとに入力に対する重みのばらつきはないようにする。
ネットワークの入力には 1 と -1 を用いるため、 通常のシグモイド関数を使うことはできない。 そこで出力関数を式(5.2)とし、シグモイド関数の拡張をする。
図 5.2にその特性を示す。