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結合荷重の規格化による学習への影響

逐次学習法で26個のアルファベットパターンを学習させ、規格化処理を行なわない場合はすべてのパターンを学習することができた。 次に規格化を行なうということ以外は同様の条件で、 学習させた結果を図 5.5 に示す。

   figure334
図 5.5: パターン数26個の時の学習成功数

図 5.5 において縦軸は学習できたパターン数を示す。 横軸は学習セット数を示しており、学習の進行と、 学習できたパターン数を比較することができる。 図中の無処理の特性は規格化を行わない状態、 tex2html_wrap_inline1322 は標準最大値 tex2html_wrap_inline1322 として規格化を行ったものである。 その他についても同様である。

無処理の時は、26個すべてのパターンを学習することができるた。 また若干学習の効率が悪くなったものの tex2html_wrap_inline1326 の規格化を行っても、 26個のパターンを学習することに成功している。 tex2html_wrap_inline1322tex2html_wrap_inline1330 の時はすべてのパターンを学習することができなかった。 また、 40セットの学習で正確に想起することができたパターン数は tex2html_wrap_inline1322 で22個、 tex2html_wrap_inline1330 で25個と、 tex2html_wrap_inline1316 を小さくすればするほど学習が困難になっている。

これらのことより、 規格化における標準最大値と学習できる個数に関連性があると考えられれる。



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月17日 水曜日 10時27分17秒 JST