カオスニューロンを構成要素とするニューラルネットワークを カオスニューラルネットワークと呼ぶ. カオスニューロンの入力はネットワーク外部から受けとるものと, フィードバック入力に分けモデル化される. M 個の外部入力と N 個のニューロン間の 相互結合を持つカオスニューラルネットワークの i 番目のニューロンの振舞いは,
で表される[3].
ここで は時刻 t+1 における i 番目のニューロンの出力,
は j 番目の外部入力
からのi 番目のニューロンへ
の結合係数,
は時刻 t における j 番目の外部入力の大きさ,
は j 番目のニューロンからi 番目のニューロンへの結合荷重,
関数 h は出力と次の刺激に対する不応性との関係を与える関数,
はそれぞれ外部入力,ニューロン間の相互結合,不応性の時間減衰定数である.
は i 番目のニューロンのしきい値である.
式(3.4)において,外部からの入力を表す項を ,
ニューロン間の相互結合を表す項を
,
ニューロン自身の不応性の項を
で表し,hとgを恒等関数とすれば
次のように簡略化できる.
式(3.5)を用いると, i 番目のニューロンの出力は次のように表される.