出力層のニューロンの出力関数には、シグモイド関数が用いられているためこのままでは出力が0から1の間になってしまう。 今回の実験で用いる値は約零下10度〜40度となっており出力層にこれらの値を出力させるために、出力層のカオスニューロンの出力関数を恒等写像にする、恒等写像を式で表すと式(4.1)になる。
また、グラフで表すと図 4.2のようになる。
こうすることで-10〜40までの値が出力可能となる。
しかし、出力の値が大きくなると式(2.7)より の値が信号が流れるたびに段々大きくなっていき出力も大きくなってしまう。
このため出力層の出力を
にかける前にシグモイド関数にかけ、
にかかる値を小さくしておく。
そこで、ニューロンの動作式(2.5), (2.7) は出力層のニューロンでは式(4.2), (4.3)のようになる。
このモデル図を表すと図 4.3 のようになる。
さらに、ここでのシグモイド関数には、過去の影響を大きくするめたに改良を加えて次のようにする。
こうすることによって図 4.4 にあるように、フィードバックされる値に変化がつき不応性の効果が生きてくると思われる。