今、入力層から競合層への入力をと定義する。
は入力データベクトルと呼ばれ、1以上の次元を持つ。
図3.2には、入力層のニューロンが複数個あるが、
各々のニューロンがそれぞれの次元に対応した出力を行っていると考える。
また、競合層のニューロンと入力層のそれぞれのニューロンとの結合強度は総称して
参照ベクトルと呼ばれ、で表される。
添え字である
は、競合層のニューロンの番号である。
ここで、入力ベクトルと各ニューロンの参照ベクトルとのユークリッド距離で
競合層のニューロンを競合させる。
勝者ニューロンをとすると、式3.1または式3.2で表される。
図3.3のように、
勝者ニューロンは自らの参照ベクトルと入力ベクトルを近づける学習を行う。
また、勝者ニューロンに近いニューロンについても、
同じ入力から何かを学習しようと活性化するため、参照ベクトルを同様に更新させる。
また、は勝者ニューロンとの距離によりガウス関数で減衰する係数であり、
式3.4で定義される。
ここで、は
番目のニューロンの競合層上での位置、
は勝者ニューロンの競合層上での位置を示す。
また、
は学習率係数、
は学習半径という。
ともに学習を収束させるため学習回数
で減衰する係数である。