式(5.3)の
の値を変えて記憶検索した時の成功率を、Table 6.2に示
す。左側の数値が学習させたパターンの順番を示し、右側は上に記した抑制値で検索が成功した
ら◯、失敗したら×となり、◯と×の横に書いてある数字が、検索が成功するまでにかかった時間
である。ここで言う時間とは、ステップ数である。数値が書いていない場合は、ネットワークが答
えを発見できなかったため検索失敗とみなす。×の横に数値が書いてある場合は、ネットワークの
発見した答えが誤りであったため検索失敗であったことを示す。
表にあるはそれぞれ範囲の異なる一様乱数を表しており、
である。 表にある
は、関数が呼び出された回数を示しており、呼び出される
たびにインクリメントされる。関数は、カオスニューラルネットワークの出力が更新されたタイミング
で呼び出される。成功率は、記憶検索に成功したパターン数をパターン数の合計で
割ることで算出した。
Table 6.2より、ランダムパターンが10種類の場合の記憶検索は、抑制値が定数の場合のみ
成功率が極端に低く、乱数や三角関数を加えた場合は成功率が高くなることがわかる。乱数を
用いた場合の、
で、パターン7だけ検索に失敗している。しかし収束はしてい
るので、原因は特徴抽出機構にあると思われる。
Deguchi Lab. 2017年3月6日