今回の実験の目的は時系列データをバックプロパゲーションを用いることで学習させることである。
カオスニューロンを使うにあたって、カオスニューロンの動作式である式 3.1の定数
を定める必要がある。
また、バックプロパゲーションにおける動作式である式 4.17の
も定めなければならない。
そのため、遺伝的アルゴリズムを用いることで、これらの値を設定しネットワークを動作させることにする。
ニューラルネットを用いたバックプロパゲーションには定数の値として適切なものが発見されているが、 カオスニューラルネットを用いた場合の定数として、どれがふさわしいかは定まっていない。 遺伝的アルゴリズムによって定数を定めることで学習が成功すると分かったが、 学習の成功率には問題がある。
よって、中間層のノード数を変更することで学習が上手くできるかどうかを確かめるため、 まず以前の研究[2]の確認として正弦波を学習することにした。