そのためにCaptivateを用いて、教育コンテンツサンプルを2つ作成し、複数の英語教員や生徒に 実際にサンプルを触って頂いてアンケート調査を行い、その結果から考察を行った。
メインサンプルとサブサンプルの検証より、全員が提案した学習法が効果的であると感じたことがわかった。 特に「音声を使用しての例文学習」に先生方3人が賛同してくれたという結果を得られたことにより、 この方法に基づいて作成された英語学習コンテンツは、利用者の学習に何らかのメリットを もたらすと確信した。だが、eラーニングコンテンツ としての操作性が非常にわかりにくいものであったため、学習に対するモチベーション低下の 原因となったことがわかった。
比較実験を通して、確かに例文と音声を元とした学習法が学習の手助けとなると考えられる。 だが、D.H氏の意見にあったように、「分量」「英語のレベル」は対象となる層に合わせるべきであり、 長い例文を扱うときに注意が必要となることがわかった。
これにより、例えば高専生のための英語教材を作成するときは、英会話や技術英語に関する 例文、長文をなどを多く用意し、メインサンプルの学習方法に則り、英語を学ぶことによって 英語が身につくと考えられる。
今回の調査では、対象となった生徒の英語能力が「大学入試で英語の問題が解ける」 一定基準満たしている、人たちであったため、利用者が変わると、調査結果は違ったものになったと 考えられる。さらに内容が異なった場合、学習者も変わることが考えられるので、 今回の調査の結果が必ずしも一般的に通用するわけではないと考えられる。
今回の調査の結果をもとに、問題だと考えられた部分を改善し、コンテンツ内容とUIが 向上するようにすることや、学習者がコンピュータ操作に不慣れな人たちもしくは英語が本当に 不得意の場合について、どのようなコンテンツを届けるかが、今後の課題である。
卒業研究を進めるにあたり多大な御指導を賜わりました出口利憲先生、eラーニングコンテンツの 評価をして下さった亀山太一先生に深く感謝致します。
そして貴重な卒業研究の時間を割いてまで作品評価を して下さった細見大樹氏、中島颯人氏に感謝申し上げます。