その結果を先の実験で得られたものと併せてグラフ化したものが図 5.4である。軸が学習させるパターンの素子数、
軸が最も想起に成功したときの
を示している。実線のものが5.4.2項で得られた結果で、破線のものが今回の実験で得られた結果である。
素子数が110の時には0.011で最小となり徐々に増加していくという、5.4.2項とは真逆の結果を得ることができた。また素子数が250を過ぎたあたりから
は0.036付近で安定した。安定した
の値は異なるが、素子数250以降は変化しないという点は共通していた。
このことから、の値はパターンの組に依存するということが分かる。ただし、素子数が多いときには、少ないときに比べて依存が小さかった。
がパターンに依存するのであれば、汎用性のある最適な値を得ることは難しい。