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実験2

これを踏まえて$\Delta w$の変化を調べるために、素子数を100から350の範囲で10間隔で変化させ、同様の実験を行った。ただし$\Delta w$の変化させる値は0.070ではなく0.050を上限とした。 そこで得られた各素子数において最も想起できる$\Delta w$とその時の最大想起成功数は表 5.1のようになった。 (表は素子数を20刻みとする。)

最も少ない素子数である100の時に$\Delta w$は最大の0.046となり、素子数が増えるにつれて緩やかに減少していく。 そして素子数が250以降では0.024程度でほぼ一定となった。つまり素子数がある程度大きい場合には$\Delta w$=0.024が最適な値であると言える。

最大想起成功数は5.4.1項でも述べたが、素子数の増大に従って想起成功数も増えている。また、素子数が320個で50パターン全てを想起することに成功している。このとき学習させる最大パターン数を60にすると、素子数が350で56パターンまで想起に成功した。


表 5.1: 各素子数でもっとも想起できた$\Delta w$とそのパターン数
素子数 結合荷重の変化量 想起成功数
100 0.046 23
120 0.038 23
140 0.034 27
160 0.038 32
180 0.035 35
200 0.030 35
220 0.029 35
240 0.024 42
260 0.023 42
280 0.024 43
300 0.019 46
320 0.023 50
340 0.024 50



Deguchi Lab. 平成21年3月6日