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実験結果

実験の結果を図5.3に示す。横軸が同一パターン連続入力回数で,縦軸が学習に成功したパターン数である。また,入力したパターン162個全ての学習に成功した最小の同一パターン連続入力回数を,表5.3に示す。

図 5.3: $\Delta w$ の変化のさせ方による学習結果の比較
\includegraphics[scale=1.0]{data/comp1.eps}


表 5.3: 入力した全てのパターンの学習成功に要した,同一パターン連続入力回数
$\Delta w$の変え方 同一パターン連続入力回数
(1)一定 83
(2)減少 74
(3)増加 101

これらよりまず,(3)の$\Delta w$を増加させるという方法が最も学習能力が低いということがわかる。同図において,同一パターン連続入力回数を固定して学習成功パターン数と比較すると,(3)は他に比べて学習成功パターン数が少なくなっている。同表からも,全162パターンの学習成功に要した連続入力回数が最も多くなっていることがわかる。よって,(3)の方法は学習能力が低いといえる。

同図では(1),(2)の結果に大きな差は見られないが,同表の結果より,(2)の$\Delta w$を減少させる方法の方が学習能力が高いということがわかる。

これらの結果から,$\Delta w$を学習中に減少させる方向で変化させることは,学習能力の向上につながるものであると考えられる。



Deguchi Lab. 2016年3月1日