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ニューラルネットワーク

ニューラルネットワークとは,複数のニューロンモデルにより構成されたネットワークのことである。具体的には,あるニューロンモデルの出力を他のニューロンモデルの入力につなげる。すると,個々のニューロンの計算結果が他のニューロンの計算に影響を与え,相互作用をするようになる。これにより,多数のニューロンが結びついているという脳の構造を再現している。

この先駆けとなったのは,ローゼンブラット(Rosenblatt)のパーセプトロン(Perceptron)というモデルである。パーセプトロンでは,複数のニューロンを階層的に並べてネットワークを構築している。各階層のニューロンの出力は,次の階層のニューロンの入力へ接続される。同じ階層のニューロン,前の階層のニューロンとは結合しない。信号の流れが入力から出力への一方向であることから,このようなニューラルネットワークをフィードフォワード型ネットワークという。図2.3はその模式図である。

図 2.3: フィードフォワード型ネットワーク
図 2.4: リカレント型ネットワーク
\includegraphics[scale=1.0]{images/feedforward.eps}

\includegraphics[scale=1.0]{images/recurrent.eps}

一方,信号の流れが一方向のみではなく,相互に結びつき合っているネットワークモデルもある。このようなニューラルネットワークをリカレント型ネットワークという。図2.4はその模式図である。



Deguchi Lab. 2016年3月1日