ニューロンモデルは,脳のニューロンを単純に形式化したモデルである。これは,1943年にマッカロ(McCulloch)とピッツ(Pitts)によって考案されもので,その模式図は図2.2のように示される。左側の矢印
は外部入力を受け取っているところで,樹状突起にあたる。矢印の先にある
は結合荷重といい,シナプスにあたる。中央の円が細胞体で
はしきい値,右側の矢印
が出力で軸索である。
このとき,このニューロンモデルの出力 は以下のように計算される。
つまり,入力 をシナプス
によって重み付けを行い足し合わせたものが
であり,これがしきい値
を越えていれば発火して1を出力,そうでなければ発火せずに0を出力する。これが本来のニューロンの作用をそのまま置き換えた式であるが,便宜上の理由のため通常は次の形式で表される。これらは全く等価な式である。