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開放度理論

  開放度理論とは、村上八段と宮崎四段が初心者のために中盤の考え方を定量的に分かりやすく示した理論のことである。この理論では約7〜8割の確立で中盤の最善手を見つけ出すことができる。

ある手を打ったときに返した石の8方向周りにいくつの空きマスがあるかで定義されており、この数が少ないほうが有利であるという理論である。

   figure357
図 5.1: 開放度理論

図 5.1の場合で考えてみる。 次の手が黒であり、c5に石を置くとd5の白石が裏返る。 このときd5の周りにはc4とc5の2マスの空きがあるので開放度は2となる。 d7においた場合は、d5とd6が裏返り、d5のまわりには2マス、d6の周りには4マスあるので開放度は6になる。[8]



Deguchi Lab.