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盤面データの入力方法

  前章の実験では、パーセプトロンに盤面データを直接入力していた。

この章では、Michael Buroが提案したアイディア[4]を用いてパーセプトロンに盤面データを入力してみる。

このアイディアでは、盤面をいくつかの特徴に分けて評価する方法であり、その特徴は図 8.1に示す。

   figure613
図 8.1: インデックスパターン

図 8.1において、×がついている箇所をそれぞれ3進数の各桁として見立てる。 あるマスに置かれている石が黒なら2、白なら1、空白であれば0と決めて、1マスが1桁として見立てることによりそれぞれのパターンを数値化する。 たとえば、hor./vert.2において次のような石の並びをしているとする。

- - - - ●●○●

これを右の石を一番下の桁とし、3進数にすると、 tex2html_wrap_inline2057 となる。よって、

  eqnarray622

となり、インデックス値は77である。

図 8.1のhor./vert.2の場合、×のマスが8個あるので、インデックス値は tex2html_wrap_inline2059 通りある。 こうして求めたインデックス値に1対1で対応する入力ノードを作っておき、上の例の場合は77番目のノードの入力値が1、それ以外の6560個のノードの入力はすべて0となる。



Deguchi Lab.