不応性項は相互結合を強めるために用いられ,不応性項の係数 を変化させることは学習の効率を左右すると考えられる。そこで
を変化させ,学習成功数を調べた。学習成功数とは,用意したパターンを学習させ,想起に成功したパターンの総数を表したものである。(今回の実験で最大学習成功数は26である) 図1 はその特性である。図では分かりづらいが,
が 0 の時,用意したパターンの学習が一つも成功しておらず,
が 0 より大きい場合,学習に成功していることが分かった。ここから,不応性は学習を成功させるために必要なものだと言える。20セット学習をした場合,
が 0 よりある程度大きい時は,全パターンの学習に成功しているが,
が 5 より大きくなると,学習成功数は急激に減少していることが分かった。この時,ネットワークがどの様に学習をしているかを調べるため,結合荷重の変化回数を調べることにした。