想起度が高いパターンの条件を求めるのが目的であるが, 「直交に近いパターンが成功しやすい」ということだけで, どの程度まで直交に近ければ成功しやすいかはわかっていない。 そこでまず,直交していないパターンという条件のみで, どの程度の値まで成功するかを調べる。
作成したパターン数は, で,4 パターンそれぞれに,
カオスニューラルネットワークの初期状態(式 (6.5) の
の
値のことで,乱数により決定する)を 25 回ずつ変更し,検索を
行なった。つまり,
回行なったことになる。
結果をまとめるにあたり,パターンの内積平均の求め方に 2 通りの方法が考えられる。そこで,実際にこの 2 通りの方法で内積平均を求め, 結果をまとめてみる。それから,適切な方法を用いることにする。