シナプス前抑制の制御部分を,前節で述べた点を考慮し,以下のように行なう。
以上の点を改良したサーチアクセスを用いて,直交数 のパターン
(ただし内積値 12 以下,全内積の平均 12 未満)をそれぞれ
作成し
検索を行なった。
その結果,時間 3000 以内で,すべてのパターンの想起に成功している。 また,直交数と想起時間の関係は,図 8.3 のようになる。 この図から,直交数が少ないほど,想起時間が短い傾向があることがわかる。
この方法の問題点は,短時間で想起できるときは時間が一けたであるが, 時間のかかる時は,三,四けたにもなるような,極端なパターンがある ということである。 これは,内積値からでは詳しい原因がわからないが, 何らかの原因で他のパターンとの障壁(ポテンシャル)が高いものと考えられる。