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モータ制御に関係するSFRは図7.2に示されるP3というレジスタである。この図では左側を上位ビットにしているが、モータ駆動に用いる2bitのうち上位ビットをFETブリッジ回路のIN2に、下位ビットをIN1に接続している。例えば、モータ1を正転させたい時はINT1をL、INT0をHにする。
レスクロ専用のモータ制御コマンドならば単にa3〜a0のビットを見て必要なモータを動かすだけである。しかし、モータの機能ごとのコマンドでは2byte目に処理対象のモータの指定があるので、2byte目をparamという引数に代入したとすると、例えば正転のプログラムは以下のようになる。「byte」はtypedefされたunsigned char型である。
// 正転
void motorFront(byte param)
{
    if (param == 0) { // 全モータが対象
        P3 |= 0x54;
        P3 &= 0x57;
        return;
    }
    if (param & 1) {  // モータ1
        P3 |= 0x04;
        P3 &= 0xF7;
    }
    if (param & 2) {  // モータ2
        P3 |= 0x10;
        P3 &= 0xDF;
    }
    if (param & 4) {  // モータ3
        P3 |= 0x40;
        P3 &= 0x7F;
    }
}