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実験モデル

本研究で用いたカオスニューラルネットワークのモデルは図 5.1 のような 相互結合型ネットワークである。 $x_i$は出力、$A_i$は外部入力である。

図 5.1: カオスニューラルネットワークモデル







\includegraphics[scale=0.7]{eps1/chaoticmodel.eps}

このネットワークにおける$i$番目のニューロンの振舞いは式 (5.1) で与えられる。

\begin{displaymath}
\left.
\begin{array}{ll}
\xi_i(t+1) & = k_s\xi_i(t) + v...
...& = k_r\zeta_i(t)-\alpha x_i(t)-\theta_i
\end{array} \right.
\end{displaymath} (5.1)

式(5.1)における各パラメータは表5.1 のようにきめた。$\varepsilon$はシグモイド関数の立ち上がりの鋭さ、$k_s$, $k_m$, $k_r$ はそれぞれ外部入力、ニューロン間の相互結合、不応性の時間減衰定数、$\alpha$は不応性の係数、$\theta_i$はしきい値である。また外部入力による各ニューロンへの結合定数$v$はすべて一定にして、ニューロンごとに入力に対する重みの違いがないようにする。そして、本実験では $\Delta w$を0.012として実験を行なった。



表 5.1: 各パラメータ
$\varepsilon$ = 0.015 $ \upsilon_{ij}$ = 2.0 $k_s$ = 0.95
$ k_m = 0.1$ $k_r = 0.95$ $ \alpha = 2.0$
$\theta_i = 0.0$    

ネットワークへの入力には$1$$-1$を用いる。 式(3.3)の出力特性は$0$から$1$である。 そこで出力関数の最大値を$-1$から$1$になるように式(5.2) へ拡張して用いる。 その出力特性は、図 5.2 となる。


\begin{displaymath}
f(u) = \frac{2}{1+\exp(\frac{-u}{\varepsilon})}-1
\end{displaymath} (5.2)

図 5.2: 拡張したシグモイド関数
\includegraphics[scale=0.7]{eps1/sigmoid.eps}



Deguchi Lab. 2013年2月28日