2012年3月号


岐阜高専ロボット研究会が1年生のアイデア発表会を開催!
さらに来年度部長・副部長決定!



2012年3月2日にロボット研究会が部室にて1年生の考えたロボットのアイデア発表会と、来年度の部長・副部長選挙を開催しました。
先月のロボコンの今!に掲載したように1年生主体のミニコンも計画していましたが、予算などの都合によりロボットを完成させることは困難と考え、ミニコンは中止にすることとしました。その代わりとして、実際に作ってみないとわからないようなことなどを知るために、アイデアについてチームごとで反省し、プレゼンという形で発表してもらうことにしました。そしてこの反省やプレゼンを2年生以上が評価して、ミニコン同様に賞を与えたり、アドバイスをしたりすることで、ミニコン同様の成果が得られることを目的として開催しました。
(写真をクリックすると拡大した画像が表示されます。)


1年生のアイデアは、もともと計画していたミニコンのルールをもとにして考えられました。
ルールは、競技時間3分内で、木で作られた18個の立方体をスタートゾーンに運び、立方体ごとに決められた得点の合計で勝敗を決めるというものです。立方体は得点によって色分けがされており、18個中15個は各1点、残り3個は−5点となっています。
スタートゾーンと立方体が置かれているゾーンの間には障害物として500mlペットボトルが3本置かれたゾーンがあり、ゾーンの境界線上には高さ2oほどの仕切りを設置しています。


1年生はA,Bの2つのチームに分かれてアイデアを考え、発表しました。
発表されたロボットのアイデアをAチームから順番に紹介していきます。


Aチーム・・・飛翔馬


Aチームのロボットの特徴は六足歩行です。
簡単なリンク機構を左右別々のモーターで動かすことで、向きを変えることが簡単に出来るようになっています。
立方体は、鎌の形をしたものを回転させてロボットの中に取り込み、立方体の置いてあるゾーンから2つの円盤でスタートゾーンに向かって飛ばすことによって回収します。
歩行と射出という今年のOFロボットのような機構を持っており、ユニークな動きで競技をこなすロボットとなっています。





Bチーム・・・FUM・I・毛伸


Bチームのロボットの特徴はダイナミックな動作をすることです。
写真のように、ロボットの中心部分を持ち上げることで向きを変えずに障害物を乗り越えます。
そして、立方体が置かれたゾーンに到着するのと同時に下げ、アームを使って立方体を全てつかみます。
全てつかんだら、スタートゾーンまで行きと同じように戻り、得点ごとに選別してスタートゾーンに入れます。
一回の直線の往復ですべての立方体を運ぶので、とても速く運び終えることができます。




発表の後には、先輩からの質問に答えたり、部署ごとで先輩に詳しく説明をしたりしていました。
また、その中で先輩からいろいろなアドバイスももらっていました。
両チームの発表が終わったあと、アイデア・プレゼン・デザインの3つについてどちらのチームが良かったかを3年生以上の先輩方に投票してもらいました。


「アイデア賞」Aチーム
「プレゼン賞」Aチーム
「デザイン賞」Aチーム
「ジャーキー賞(特別賞)」Bチーム


Aチームは、取り込みの方法や六足歩行である点、ロボットの見所を3つに分けて説明した点、すっきりした外見である点などが評価され、ジャーキー賞以外のすべての賞を受賞。
Bチームは、ダイナミックな動きで障害物を乗り越えるという常識にとらわれないアイデアが評価され、ジャーキー賞を受賞。
どちらのチームも、全く違った機構やアイデアでロボットを考え、設計や制御をきちんとやりきることができていました。
しかし、実際に動かせるかどうかや細かいところで考えきれてないところもあって、質問のときにうまく答えられなかったり、問題を指摘されたりすることがありました。
ロボットを作るときに考えるべきことがしっかり考えきれていなかったので、その部分を学んで来年度から新しい部署でしっかり活動できるようにしていきます。


発表会のあと、部長・副部長選挙を行いました。
複数の立候補者から意気込みや部をどうしていきたいかなどの方針を聞き、部長1名、副部長2名を決定しました。
今年度の反省を生かしてよりよい活動、そしてロボコン大賞受賞などの目標が達成できるよう、新しい部長・副部長と共に活動していきたいです。



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