朝日新聞社の文庫

朝日新聞社は明治12年に大阪朝日新聞が明治21年に東京朝日新聞が創刊されることに始まる。出版局は昭和13年に作られた。以後出版物は出版局から出ることになった。

最初の文庫本といえるのは昭和8年9月から発行された「週間朝日文庫」である。それ以前にも文庫本サイズの本は出版されていたが、シリーズ化されたものはなかった。
現物をまだ入手していないのでよく分からないが週間朝日の記事をもとに文庫にしたものではないかと思われる。全部で10冊発行された。大きさは菊半截である。

同じ昭和8年11月から 「アサヒカメラ叢書」が発行された。菊半截であるが、ハードカバーの本である。当然内容は写真の撮影や現像に関するものである。19冊発行された。
またアサヒカメラに文庫本の付録が付いていたこともある。

昭和19年から朝日文庫が5冊発行された。A6版の本で軍部に迎合した内容なので、当然のことながら終戦と共に発行は中止された。

昭和24年10月30日からB6版の朝日文庫が25冊発行された。 文庫というより文学全集に近い。

昭和28年9月20日発行の朝日少年文庫 「太平洋漂流記」なる非売品の小冊子を持っているが、出版局の発行書目録に載っていない。おそらく新聞の付録として無料で配られたものではないかと思われる。

それ以降しばらくの間文庫を出版しなかったが、昭和52年から文庫本サイズの本を数多く発行するようになった。


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