郁文堂の文庫本

独和対訳小品集

いまだお目にかかってない文庫本だが、他では日本に紹介されていない作家の作品を多く含む興味ある文庫である。

地震 クライスト 林光雅訳注 大正14年
黄昏れゆく青春 シュトルム 石川錬次訳注 大正14年
ルビー・牝牛 ヘッベル 石川錬次訳注 大正14年
片意地娘 ハイゼ 林光雅訳注 大正15年
樵夫の家 ローゼッガー 林光雅訳注 大正15年
寺より高く ヒレルン 林光雅訳注 大正15年
手を開けるニールス ハイゼ 林光雅訳注 大正15年
古街燈・鴬 アンデルセン 石川錬次訳注 大正15年
破られたる旋律 ホフマン 石川錬次訳注 大正15年
さすらひの娘 リール 林光雅訳注 昭和2年
明け行く新生 シュテークル 大関将一訳注 昭和8年


ゲーテ名作集 すべてゲーテ著 高橋健二訳

比較的見掛ける文庫本である

ヘルマンとドロテーア 昭和22年
若きヴェルテルの悩み 昭和22年
ウルファウスト 昭和23年
ゲーテ恋愛詩集 昭和23年
美しい魂の告白 昭和24年
恋人のむら気 昭和24年
ミニヨン 昭和24年


その他文庫サイズの本

ハイネ恋愛詩集 ハイネ 高橋健二 昭和25年
Bilderbuch ohne Bilder, Andersen 道部順編 大正7年
Allgemeine Rechtslehre, Sternberg 郁文堂編集部編 大正8年


独逸語論説文庫 菊判 昭和11年
1 十九世紀の独逸哲学 ヴィンデルバンド 吹田順助訳注
2 人間精神の進化 ファーボルン 西原泉之助訳注
3 ショーペンハウエル論文選 ショーペンハウエル 佐久間政一訳注

初級独逸語文庫 徳沢得二編 関連会社の芸文書院発行 四六判 童話集を除いて昭和12年
独逸語熟語集
独逸語単語集
独逸語変化表
童話集 昭和15年


この表は「郁文堂創業八十年記念誌」より作成した。 この他に三六判の独和対訳叢書が多数発行されている。 戦前のものは郁文堂自体でも分からないことが多いようなので、漏れている本があると思われる。知らせていただければ幸いである。
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