DSPを用いた信号解析装置の試作研究 (FIRフィルたのプログラムの作成)
DSPとはディジタル・シグナル・プロセッサ(Digtal Signal Processor)の略称であり、現在では特に断らない限り、
ディジタル信号処理を目的としたワンチップのマイクロプロセッサの事を言う。DSPは、音声処理、通信処理、
画像処理などさまざまな分野で利用されている。ディジタル信号処理は、周波数分析、フィルター処理、信号合成、圧縮などの多くの研究がなされ、
音声合成、音声認識、画像解析や画像合成、各種の振動の解析、通信、計測制御など幅広い分野で使われている。
本研究室では、ディジタル信号処理を、高速に行うハードウェアとして、 DSPボードを設計製作しており、今回の研究では、
このDSPボード上で動作するディジタルフィルターを実現することを目的とした。
本研究の目的は,DSPを用いたハードウエアを半導体レーザの周波数安定化制御、音声信号の処理等に応用して信号解析や計測制御を行うことである。
今回の研究では、本研究室で製作されたDSPボードのチェックプログラムの作成およびプログラムによるディジタルフィルタの実現を目的として、
ディジタルフィルタの中でも常に安定で完全な直線位相特性を示すFIR(Finite Impulse Response)フィルタを取り上げる。
開発アプリケーションソフトとしてDSP(TMS320C25)専用のソフトウェア開発ツール(Avocet 社;AVMAC)、
ソフトウェアシミュレータ(同社;AVSIM322)を使用した。
最初にFIRフィルタについて調べプログラムの作成し次にDSPボード上のA/DコンバータD/Aコンバータチェックプログラムの作成をした。
それぞれをシミュレータでテストした後に、ROMに焼き込みDSPボード上で動作テストを行った。