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3.4 カオスニューラルネットワーク

カオスニューロンモデルを相互結合したネットワークをカオスニューラルネットワークと呼んでいる。 M 個の入力と N 個のニューロン間の相互結合を持つカオスニューラルネットワークにおいて、 i 番目のカオスニューロンのダイナミクスは式(3.4)で与えられる[6]。

  equation193

ここで tex2html_wrap_inline1408 は時刻 t+1 における i 番目 (i=1,2,・・・,N) のニューロンの出力、 f はカオスニューロンの出力関数、 tex2html_wrap_inline1418j 番目の入力 tex2html_wrap_inline1422 から i 番目のニューロンへのシナプス結合係数、 tex2html_wrap_inline1426 は時刻 t における j 番目 (j=1,2,・・・,M) の入力の大きさ、 tex2html_wrap_inline1434j 番目のニューロンから i 番目のニューロンへのシナプス結合値、 hj 番目のカオスニューロンから i 番目のカオスニューロンへ結線する軸索が有する活動電位の電播に関する変換関数、 g は不応性の特性を表す関数、 tex2html_wrap_inline1384 は不応性の項に対するスケーリングファクタ ( tex2html_wrap_inline1386 ) 、 tex2html_wrap_inline1452 は時間的減衰定数、 tex2html_wrap_inline1454i 番目のニューロンのしきい値である。

この時、 i 番目のニューロンの内部状態を、外部入力の項 tex2html_wrap_inline1460 とニューロン間の相互結合の項 tex2html_wrap_inline1462 、そしてニューロン自身の不応性の項 tex2html_wrap_inline1464 の三つに分けて考えると式(3.4)は

  equation214

と表すことができ、それぞれ次のように簡単化できる。

  equation217



Deguchi Toshinori
Wed Jul 12 09:07:09 JST 2000