まず初めに,学習パターン数に対する想起パターンの数を. 図6.3に示す. 縦軸が想起パターン数,横軸が学習パターン数である. 比較のため, 前章での実験結果の同期ネットワークで学習から想起まで行った「同期のみ」と, 同様に非同期で行った「非同期のみ」も図6.3に示した. なお「非同期のみ」は制約ありの非同期である.
図6.3で, 同期学習+非同期想起は非同期学習+同期想起に比べ より多くのパターンを想起できている. また,同期学習+非同期想起は非同期のみよりやや多くのパターンを想起でき, 非同期学習+同期想起は同期のみと同程度の想起パターン数である.
この結果より, 非同期ネットワークで動的想起をすることによって, 想起できるパターン数が増えるということがわかる.