next up previous contents
Next: 4.3 誤差の求め方 Up: 第4章 気温予測 Previous: 4.1 実験概要

4.2 出力層のニューロン

出力層のニューロンの出力関数には、シグモイド関数が用いられているためこのままでは出力が0から1の間になってしまう。 今回の実験で用いる値は約零下10度〜40度となっており出力層にこれらの値を出力させるために、出力層のカオスニューロンの出力関数を恒等写像にする、恒等写像を式で表すと式(4.1)になる。

  equation379

また、グラフで表すと図 4.2のようになる。

   figure383
図 4.2: 恒等写像

こうすることで-10〜40までの値が出力可能となる。

しかし、出力の値が大きくなると式(2.7)より tex2html_wrap_inline1425 の値が信号が流れるたびに段々大きくなっていき出力も大きくなってしまう。 このため出力層の出力を tex2html_wrap_inline1193 にかける前にシグモイド関数にかけ、 tex2html_wrap_inline1193 にかかる値を小さくしておく。

そこで、ニューロンの動作式(2.5), (2.7) は出力層のニューロンでは式(4.2), (4.3)のようになる。

  equation395

  eqnarray398

このモデル図を表すと図 4.3 のようになる。

   figure402
図 4.3: 出力層のニューロン

さらに、ここでのシグモイド関数には、過去の影響を大きくするめたに改良を加えて次のようにする。

  equation409

こうすることによって図 4.4 にあるように、フィードバックされる値に変化がつき不応性の効果が生きてくると思われる。

   figure416
図 4.4: 出力層の出力関数



Deguchi Toshinori
Thu Mar 4 14:22:36 JST 1999