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2.1 ニューロンとは

生体の神経細胞は、 ニューロン(neuron)とも呼ばれ、 図2.1のような構造になっている。 ニューロンは、 本体の細胞体の部分と、 複雑に枝別れした樹状突起、 本体から一本だけ出て末端で多数に枝分かれをしている軸索と呼ばれる部分の三つからなる。 樹状突起には多数のニューロンからの軸索の末端が結合しており、 他のニューロンからの信号を受けとる役割を果たしている。 この結合部分をシナプス(synapse)という。[1]

   figure19
図 2.1: 神経細胞

ニューロンは他の多くのニューロンからの出力を信号として受けとり、 それらに重みをかけ総和する。 ここで重みというのは、 他のニューロンの出力をどの程度入力として受けとるかを表すものであり、 (シナプス)結合荷重とも呼ばれる。 つまり重みが大きければそのニューロンからの入力の影響が大きいということになる。 総和された重みつき入力は、 出力関数にかけられ興奮、非興奮といったような出力を出す。 すなわちニューロンは多入力一出力の素子と考えられる。



Deguchi Toshinori
1996年11月26日 (火) 09時21分43秒 JST