next up previous contents
Next: 6.2 普通のニューロンで実行する Up: 第6章 実験 Previous: 第6章 実験

6.1 入力層の素子数を20個にする

   figure290
図 6.1: 入力層の素子数が20個のニューラルネット

過去1音だけの入力で次の音を予想するのは困難だと予想されるので、 入力層の素子数を20個にし、過去10音から次の音を出力できるようにする。 図(6.1)にこの実験で使用するカオスニューラルネットワークを示す。 これは、入力層が、音の長さと高さ2つのニューロンが10対で計20個の素子があり、 中間層は例年並の50個で、 出力層は1つの音符を表すために2個の素子を使用している。 入力層には教師信号 tex2html_wrap1370 を入力し、出力層の出力と 教師信号 tex2html_wrap1371 とでバックプロパゲーションを行なう。 蛙の合唱を10万回学習させた時の経過を図(6.2)に示す。 ここから、 tex2html_wrap1372 とする。

実験の結果、誤差は tex2html_wrap1373 まで減少した。 学習終了付近の傾きを見るとまだまだ小さくなるようである。 しかし音符の長さが tex2html_wrap1349 ,音符の高さが tex2html_wrap1350 で間違った量子化がされるので、 tex2html_wrap1373 という値は、十分学習できたといえると考えられる。 曲を出力するプログラムに学習後のパラメータ tex2html_wrap1377 を読み込ませ実行すると完璧な蛙の合唱を出力することができた。

   figure297
図 6.2: 入力層の素子数が20個の時の学習経過



Deguchi Toshinori
1999年03月23日 (火) 15時43分49秒 JST