実際に為替相場の変動を学習させる前に基礎実験として単純な波形を学習させてみて、将来の値についてどのように予測するか確認してみる。
図2.2のモデルで示される内部記憶を持つニューラルネットを用い、学習方法として3.5節で述べた遅れ学習法を適用した。
この実験では図5.1に示す、正弦波と余弦波の組みを教師信号とする。
実験で用いたネットワークは、入力層・出力層のニューロンをそれぞれ2個とし、中間層、内部記憶層のニューロンはそれぞれ独立に30、40、50個と値を変えた。また、遅れ時間は1、2、5、10と変えて実験した。