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2.3 ニューロンのモデル化

ニューロン単体の基本動作をモデル化すると次の様になる。

  equation26

ここでyは軸索の電位、uは樹状突起の電位、 tex2html_wrap_inline1882 は閾値である。 軸索の電位はパルス状でありこの値を離散的と考えられるので、 関数f()はステップ関数で表すことが出来る。ステップ関数を図2.2 に示す。

   figure30
図 2.2: ステップ関数

   figure38
図 2.3: ニューロンのモデル

ニューラルネットワークでは、樹状突起の電位は他のニューロンの出力の 重みつき総和であるので、これを式で表すと次の様になる。

  equation45

ここで tex2html_wrap_inline1886 はニューロン tex2html_wrap_inline1888 の出力、nは接続されているニューロンの数、 tex2html_wrap_inline1892 はニューロン tex2html_wrap_inline1894 からニューロン tex2html_wrap_inline1888 へ到達する信号の重み、 tex2html_wrap_inline1898 は ニューロン tex2html_wrap_inline1894 の出力、 tex2html_wrap_inline1902 はニューロン tex2html_wrap_inline1888 の閾値である。 このモデルを図で表すと図2.3の様になる。

実際このようにモデル化したニューラルネットワークの振舞いを 数値計算によって求めて、いろいろな処理をすることが出来る。



Deguchi Toshinori
1999年03月16日 (火) 16時39分45秒 JST