実験結果


表 6.3: Experiment Result 2
Number 0.8*$r_1$ 0.8*$r_2$ 0.8*$r_3$ $2*\cos (\mbox{step}/ \pi )$ $2*\sin (\mbox{step}/ \pi )$
1 ◯:3,820 ◯:2,637 ◯:2,763 ×:55,930 ◯:4,295
2 ×:33 ×:1,345 ◯:44 ×:2,426 ×:108
3 ◯:20,786 ◯:889 ◯:21,797 ◯:10,501 ◯:59,134
4 ×:16381 ◯:378 ◯:1,961 ×:87,340 ◯:545,091
5 ◯:38,908 ◯:35,596 ◯:1,911 ◯:51,980 ◯:605
6 ◯:935 ◯:5,192 ◯:20,907 ◯:51,191 ◯:284
7 ◯:3,891 ◯:1,948 ◯:8,584 ◯:69,257 ◯:17,975
8 ◯:501 ◯:6,158 ◯:4,350 ◯:13,861 ×:36,235
9 ◯:1,796 ◯:755 ◯:7,472 ◯:241 ◯:15,310
10 ◯:278 ◯:623 ◯:173 ◯:2,606 ◯:39
11 ◯:5,708 ◯:21,306 ◯:13,615 ◯:30,831 ◯:23,074
12 ◯:311 ◯:978 ◯:6,034 ◯:1,031 ◯:23,945
13 ◯:19,511 ◯:23,452 ◯:841 ◯:28,191 ◯:12,921
14 ◯:1,655 ◯:1,465 ◯:556 ◯:25,291 ◯:1,078
15 ◯:7,117 ◯:42,733 ◯:5,525 ◯:13,794 ◯:27,744
16 ◯:11,538 ◯:12,257 ◯:6,190 ×:19,518 ◯:881
17 ◯:1,016 ◯:3,522 ◯:4,066 ◯:38,686 ◯:26,959
18 ◯:3,740 ◯:775 ◯:3,543 ◯:4,913 ◯:17,852
19 ◯:3,468 ◯:1,660 ◯:5,972 ◯:10,445 ◯:196,225
20 ◯:0 ◯:0 ◯:0 ◯:0 ◯:0
Success raet[%] 90 95 100 80 90

記憶させるパターン数が20種類の場合の記憶検索の結果を、Table 6.3に示す。実験1での結 果を元に、特徴抽出機構の学習回数を増やしたため、パターン数が増加したのにも関わらず、記 憶検索の成功率は全て80$\%$を超えている。特に乱数を用いた場合の成功率は三角関数を用い た場合の成功率よりも高く、乱数の範囲が$0 < r_3 < 1$の時には100%となっている。

実験1のTable 6.2と比較して、実験2のTable 6.3は、検索終了までに必要とする時間が 極端に多くなっているところが目立つ。これは、記憶しているパターン数が増えるほど動的に想 起することが難しくなるというカオスニューラルネットワークの性質からも容易に想像できるが 、シナプス前抑制関数に乱数や三角関数を用いることで、そのような動的想起しづらいパターン でも想起させることができるということがわかった。

ここまでの結果で、従来のシナプス前抑制関数の抑制値に乱数を加えるか、三角関数を用いた場合に、記憶検索の成功率が上がることがわかった。続いて、パターン数を30に増やした場合の記憶検索の成功率を調べ、その結果を元に最も有効であると思われる抑制値を絞りたい。

Deguchi Lab. 2017年3月6日