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テーマ1:D-A変換器

アンケート集計結果を図 5.2に示す。 このグラフは、各項目ごとに、それぞれの操作方法に対する評価の内訳を、百分率で示したものである。

図 5.2: 「テーマ1:D-A変換器」のアンケート結果
\includegraphics[scale=0.7]{f1-01learn.eps} \includegraphics[scale=0.7]{f1-02effic.eps}
(a) 学習のしやすさ (b) 効率性
\includegraphics[scale=0.7]{f1-03remem.eps} \includegraphics[scale=0.7]{f1-04error.eps}
(c) 記憶のしやすさ (d) エラー発生率
\includegraphics[scale=0.7]{f1-05satis.eps}
(e) 主観的満足度

各操作方法を比較して考える。 1-3はキーボード入力とマウス入力を組み合わせなければいけなかったため、マウス入力のみで操作できる1-2や1-4よりも評価が下がる結果となった。キーボード入力だけで操作できる仕様であれば、評価は上がった可能性がある。

最も評価の低かった1-1は、1-2や1-4と同様に、マウス入力のみで操作できるものである。 そして、1-1は、1-2と比べれば、ボタンが小さくなり、ボタンの位置が回路上に移ったというところ以外に相違点はないが、1-1と1-2を比較すると、評価に大きな差が出ている。 つまり、その相違点が1-1の評価を下げる原因であったということである。

1-2と1-4を比較した場合は、1-4の方が評価が高くなっていたが、これは、1-2では0と1を切り替えるボタンは場所を分けられていたのに対し、1-4ではボタンが一つにまとまっていたことが大きく影響したと考えられる。

しかし、アンケートに回答した人は、おそらく、1-1から順番にコンテンツを利用して評価をしたと考えられる。 1-1を見れば、1-4のボタンの位置で0と1の表示が切り替わることは予想できる可能性があり、 1-2と1-4のボタンの位置はほぼ一緒であり、 さらに、ボタンの位置が変わらないという1-4の特徴が重なったため、1-4の評価がより高くなったと考えられ、 1-4の操作画面を最初に見た場合、学習のしやすさの評価が若干下がった可能性がある。

これらのことから、操作すべき部分を、図の中には入れずに、できるだけ目立つように配置し、操作ステップが少なくなるように設計すると、操作が分かりやすくなると考えられる。



Deguchi Lab. 2012年3月9日